Philosophy

古代からの自然信仰が現在も色濃く残る対馬は、養殖真珠の産地として国内有数の規模を誇っています。
しかし、世界屈指と言われる日本の養殖技術を持ってしても、
一般的に美しいとされる真円に近いものとは程遠い、いわゆる「屑珠」と呼ばれるアコヤ真珠が同時に数多く収穫され、
人目に触れることなく廃棄されているという事実はあまり知られていません。
これは多様性と持続可能性という視点からも、前時代的だと言えます。
そもそも私たち日本人は、一万年以上も前からあるがままの自然に神が宿ると考え、崇拝してきました。
また、中世に入ると器物などに傷や歪みがあることこそが自然であると捉え、そこに唯一無二の景色を見出してきたのです。
その景色を際立たせる代表的な技術がKINTSUGI です。
私たちは多種多様な表情を持つ個性豊かなアコヤ真珠の一粒一粒に、伝統的なKINTSUGI という手仕事を加えることで、
人々が古代から大切にしてきた、純粋に日本的な美しさを追求します。

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